自動車のN(何となく)V(Variableな)H(はなし)

自動車力学、振動騒音について一緒に学んで行けるようなブログです。

【第2回】自動車のNVH ブルブル

1.乗り心地の表現”ヒョコ・ブル・ゴツ・ビリ”

 先日、仕事の関係で自動車の官能評価をトレーニングする機会に恵まれた。

そのトレーニングの内容とは”ヒョコ・ブル・ゴツ・ビリ”を感じ分けようというもの。

そもそもその”ヒョコ”とか”ブル”とか言った変な擬音はなんなのか?

 

 上記は全て、自動車の振動を表す言葉であり、単発ではなく、周期的に繰り返される振動を擬音で表現したものだ。ここからは筆者の推測だが、その擬音は自動車の振動・乗り心地をみんなが共感できる表現に一般化したものであると考えている。

乗り心地というのは各個人がいろんな表現で表すことが出来てしまうため、バラバラな表現を使っていては話が進まないためであろう。

 

 そんなことはおいておいて、30分と短いトレーニング時間であったがこんな感覚の鈍い筆者でもある程度感じ分けることが出来た。

そこでふと、どこが振動げんなんだ?という疑問が生まれた。パワープラントか?ボデーか?はたまたサスペンション か?

 

 分からないなら調べて見ようというのが今回の内容となっている。

ほんとは”ヒョコ”から見ていきたかったが、先に見つかったのが”ブル”だったため順番が違うことはご容赦いただきたい。

 

2.ブルブルする4輪

 見出しからネタバレのようだか、"ブル"と言われる振動の大元はタイヤのようだ。

厳密にはサスペンションのバネとタイヤの質量が1自由度の振動系となって10Hz付近に共振周波数が存在している。そしてタイヤが路面からの入力やタイヤ自体のアンバランスによって加振され、車室内の運転手に伝わる。

 筆者の感覚としては足の裏にフロアの振動を強く感じ、感じ分け易かった。

 

3.減衰をあげて抑え込もう

 タイヤの振動は強制変位入力としてショックアブソーバー下端に作用するのでショックアブソーバの減衰を上げて、その振幅を抑え込むことが有効であるそう。

 また、エンジンとエンジンマウントの系の共振周波数も大体10Hz前後にあるため、

エンジンとエンジンマウントの系をダイナミックダンパーとして機能させることも設計的には可能である。

 

4.あとがき

図も無く、絵も無く、前振りが大半を占めるというなんとも伝わりにくい記事をここまで読んで頂いき、ありがとうございます。忌憚なき意見を聞けたら幸いです。