自動車のN(何となく)V(Variableな)H(はなし)

自動車力学、振動騒音について一緒に学んで行けるようなブログです。

【第13回】FR(後輪駆動)

皆さんは後輪駆動と聞いて何を思い浮かべますか?

おそらくスポーツカーとか走りに重点を置いた車といったイメージだと思います。

FFとの違いに迫っていけたらと思います。

1.なぜ走りがいいと感じるのか

カーブを曲がるとき、後輪を駆動させることでドリフトアウト(≒オーバーステア)し、

車体の自転運動をドライバーの意思で加速させることができ回頭性や旋回性に有利です。

これは後輪駆動ゆえになせる技であり、車体との一体感が走りがいいと言われる所以かもしれません。

また、FRが加速に有利とも言われています。

加速時にはどんな車も後ろに荷重がかかるため、駆動輪に乗っかるように荷重がかかり、接地圧が大きくなるFRのほうが引っ張らなくては行けないFFに比べ、有利です。

逆にブレーキングでは荷重は前にかかるため前軸負担重量の軽いFRは不利と言われています。

実際のところ前軸への重量配分も考えられているためほぼ問題になるようなレベルではないとのことですが、、、

 

FRと聞くとプロペラシャフトがエンジンから後輪に向かって伸びているため、

車室内にあるセンタートンネルが大きく空間としてはFFに比べ不利なイメージがありますが、

最近のFFには4WDが設定されているものも多く、大差はないようです。

ゆえにFFとFRで共用できる点が多かったりするのですね。

 

本日はこのへんで!!!